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ネタバレ感想「冴えない彼女の育てかた Fine」最高の大団円

2019 11/03
ネタバレ感想「冴えない彼女の育てかた Fine」最高の大団円

丸戸史明が贈る大ヒットラブコメが、ついに劇場アニメ化。「冴えない彼女の育てかた Fine」の感想(ネタバレ含む)を、思う存分語っていきます。

この記事にはTVアニメ本編と、劇場版のネタバレが含まれております。ご了承のうえ、お読みください。

目次

物語は終章へ

冴えカノfine
©2019 丸戸史明・深崎暮人・KADOKAWA ファンタジア文庫刊/映画も冴えない製作委員会

待ちに待っていた劇場版が、とうとう公開されました。倫也たちの恋の物語も、いよいよ終章を迎えます。ちなみに筆者は原作未読で、アニメ版のみを見ていた人間ですが、それでも最高の映画だったと思える内容でした。見ていて大泣きしました。原作ファンは勿論のこと、TVアニメ版を見ていた方には絶対に見てほしいと思っています。さて、前置きはこの辺にして、そろそろ内容に踏み込んで思いの丈をぶつけていきたいと思います。感情が昂りすぎて文章がメチャクチャな可能性ありますが、ご容赦ください。

朱音と倫也

朱音
©2017 丸戸史明・深崎暮人・KADOKAWA ファンタジア文庫刊/冴えない♭な製作委員会

TVアニメ2期で、倫也から英梨々と詩羽を奪っていった紅坂朱音。しかし劇中では、シナリオに悩む倫也を叱咤したり、英梨々と詩羽を外部の圧から守っていたりと、ディレクター兼プロデューサーとしてはかなり有能な人物だということが発覚。それでも人としてはアレですが。
朱音が脳梗塞で倒れたことにより、結果的に恵ルートに突入することになったのは、サークルのクリエイター2人を奪われた倫也からしてみれば、思いもよらぬ副産物でしたね。最終的には右手も回復に向かっており、おまけに左手まで進化しているのを見ると、そこに至るまでの彼女の執念が感じられました。

伊織と倫也

伊織
©2019 丸戸史明・深崎暮人・KADOKAWA ファンタジア文庫刊/映画も冴えない製作委員会

ディレクター兼プロデューサーとして“最善”を尽くす伊織と、“最高”を目指す倫也の対比は見ていて辛くなる部分もありました。伊織が自身のことを善人扱いされたくない理由も、自身の勝利が絶対条件である彼の行動理念からくるものなんだと思います。エピローグでクズの役をもらった時、心底嬉しそうにしてたのが印象的です。
倫也がサークルから一時離脱した際も、何かと裏で根回ししており、恵に本音を曝け出させた功労者。裏方として倫也のことをしっかりサポートできてる故に、恵から心底嫌われているのは見ていて面白いです。エピローグのラスト、伊織だけ事務所にいないのも彼らしい立ち回りだと思いました。

詩羽と倫也

詩羽
©2019 丸戸史明・深崎暮人・KADOKAWA ファンタジア文庫刊/映画も冴えない製作委員会

初代“めんどくさい”女で、劇場版では損な役に回ってしまったヒロインの一角。その分、エピローグでしっかり美味しいところを持っていったのでチャラだとは思います。
劇中では倫也と英梨々の“お姉ちゃん”のような立ち振る舞いが多かった印象です。倫也の恵への恋心に気付いており、自身の恋よりも倫也の応援を優先したのは、サークルを抜けてしまった負い目もあったんだと思います。が、エピローグの恵との駆け引きを見るに、隙あらば倫也を掻っ攫う気満々なのは、さすが霞ヶ丘詩羽。
あと、エピローグで髪が短くなってた詩羽先輩、メチャクチャ可愛くないですか?実は私、詩羽推しなのでいろんな感情が爆発しそうで、見ていてヤバかったです。

英梨々と倫也

英梨々
©2019 丸戸史明・深崎暮人・KADOKAWA ファンタジア文庫刊/映画も冴えない製作委員会

完全な敗北を喫した金髪幼馴染ヒロイン。自身の夢(倫也との約束)と引き換えに、恵ルート突入を告げられるシーンは見ていて号泣しました。今回の英梨々はとにかく辛いシーンが多く、英梨々が泣くたびに私も泣いていました。私でもアホみたいに泣いたくらいなので、英梨々推しの方にとってはさぞ辛い展開だったと思います。
印象的だったのは、倫也の家の前での会話シーンですね。倫也は英梨々のことを10年前に一度諦めているんですよね。サークル結成後も、スランプを自身の力で脱したり、朱音に引き抜かれたりと、ルートから外れる選択肢を自身で踏んでしまっているのは、英梨々にクリエイターとしての才能があった故の悲劇だと思います。
二次元のヒロインで在り続けた英梨々と、二次元の主人公になりきれなかった倫也。当然の結果とはいえ、見ていて本当に切なくなりました。

恵と倫也

恵
©2019 丸戸史明・深崎暮人・KADOKAWA ファンタジア文庫刊/映画も冴えない製作委員会

最高に“めんどくさい”メインヒロイン。美智留と出海の前で、倫也に対する想いを吐露するシーンは衝撃でした。涙ながらに吐き出す「倫也くんは私のだよ」の台詞は、誰よりも倫也の傍にいることを選び、最後まで倫也を見捨てなかった恵だからこそ出てきた言葉だと思います。それなのに倫也ときたら他の女のところに行ってしまうんですから、恵が激怒するのは当然なんですよね。それでも最後は恵を選んだ倫也。恵の執念が呼び込んだ勝利です。
英梨々との決定的な差は、倫也の傍を離れなかったことですね。“特別”ではなくても、倫也だけのヒロインで在り続けた恵は、あの霞ヶ丘詩羽に「腹黒」「地雷女」と言わせるほど、他のヒロインたちとは一線を隔す地位を築き上げてきました。倫也のために尽くした結果が、今回の恵ルートに繋がったと言えます。
あと、倫也の告白からのキスシーンは反則です。後々しっかりネタにされていましたが、あんなキスされたら男は一発で堕ちます。胸がキュンキュンしました。このメインヒロイン、強すぎませんか?
エピローグでは左手の薬指に指輪をハメており、苗字は変わっていなかったものの、倫也との関係は順調のようです。倫也が立ち上げたゲーム会社で、副社長兼ディレクターとして公私で倫也を支えています。BD特典で結婚式とかやってくれないかなという、私個人の願望です。

倫也という主人公像

倫也
©2019 丸戸史明・深崎暮人・KADOKAWA ファンタジア文庫刊/映画も冴えない製作委員会

最初に言ってしまうと、私は倫也が嫌いです。それすら原作者の思惑通りだと考えると、かなり腹立たしいですね。リア充なんて爆発してしまえばいいのに。自身の恋に結論を出したのは良かった点ですが、そこまでの過程が相変わらずのクズでしたね。結果的に恵エンドを迎えられましたが、一歩間違えばバッドエンドまっしぐらの危ない綱渡りだったと思います。
一人のクリエイターとして大きく成長した倫也。只のオタクだった男の子が成り上がっていくサクセスストーリー、と考えれば好感を持てそうな気がするのですが、倫也は二次元の主人公になれなかったという結果が、私の中では大きなマイナス要素と捉えています。恵を選んだ理由も「恵なら手が届きそうだった」という、なんともクズな理由です。
倫也の“夢”は終わり、恵と共に新たな夢に向かって進んでいく姿は、作品の完結を告げられているようで見ていて凄く嫌でした。ハーレムエンドまっしぐらな最強の主人公とは程遠く、アニメ作品なのに限りなく現実に近い主人公像だったと思います。

アニメと現実の狭間

恵
©2019 丸戸史明・深崎暮人・KADOKAWA ファンタジア文庫刊/映画も冴えない製作委員会

倫也の主人公像からも分かるように、冴えカノはアニメと現実の狭間にある作品だと私は解釈しています。冴えカノの特徴として劇中の要所にメタ発言が使われており、それは劇場版も同じで「エンディングのテロップ」や「メインヒロインルート」など、作品に対するメタ発言が様々なシーンに散りばめられていました。本来、メタ発言を連発すると白けてしまう傾向が多いのですが、冴えカノだからこそ活きた手法だったと思います。
二次元のヒロインを相手に戦う三次元の主人公、という構図が作品にリアリティを持たせており、アニメと現実の境界が曖昧になっているんですよね。勿論、アニメ作品なので「こんなの現実じゃありえない」というフィクション要素は多いです。でも、倫也が過ごしてきた日常は、オタクだったら誰もが一度は夢見た物語であり、そんな日常も作品の完結と共に現実に戻ります。映画を見終われば、再び現実に向き合うことになる私たちと同じですよね?

冴えカノという素晴らしい作品と出会えたことに私はとても感謝しています。現実と戦うのは辛いことも多いけど、こうやって好きなアニメを見てると「まだ戦える」という活力が湧いてきます。作品は終わってしまいましたが、私たちの中には思い出として残っており、これからも私たちを支えてくれる筈です。

最後に、ここまでの長文にお付き合いくださり、誠にありがとうございます。文章がメチャクチャなところも多いのですが、映画の感想を正直に書きたいと思い、このような形となりました。おそらく私とは違う感想の方もたくさんいらっしゃると思います。なので、映画を見た感想をコメントに残してもらえると嬉しいです。

あーあ、冴えカノ終わっちゃったよぉ。楽しかったなぁ。

それでは、また次回のブログでお会いしましょう。

この記事を書いた人

物心ついた頃からアニメ漬けの日々を送る。
好きなジャンルはロボット物や少年系。
割と何でも見る雑食系アニメオタク。

自分の好きなものや、良いと思ったものを発信していきたい、です。

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